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2004 Fiscal Year Annual Research Report

他なる場所について:情報化時代の巨大都市東京における差異,同一性,そして差異化

Research Project

Project/Area Number 04F04275
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

若林 幹夫  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) RYCHLOWSKA I.W.  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 外国人特別研究員
Keywords都市 / 東京 / カワイイ・カルチャー / 伝統 / 差異
Research Abstract

今年度の研究では、東京およびその周辺地区を対象として、(1)伝統的な祭礼や行事を対象とするフィールドワーク、(2)現代のポピュラー・カルチャーの中でもとりわけ"ハロー!キティー"に代表されるような"カワイイ・カルチャー"に関する資料収集と関連するイベント等の現地調査、(3)東京とその周辺における"現代的空間"の現地調査を中心として、3年間の研究の準備調査を行った。その結果、現時点で仮説的に明らかになったことは以下の通りである。(1)の伝統的な祭礼・行事については、有名な祭・行事だけでなく地域の地場産業と密着したものを調べた結果、そこには伝統的な信仰や習俗と新しい産業や意匠が様々な形で結びつき、さらにそれが祭礼や行事の見学者と一定のコミュニケーション関係におかれる事で存続していることを確認した。(2)の"カワイイ・カルチャー"については、こうした文化がたとえばヨーロッパではありえないような社会生活の様々な場面に進出していることや、他の文化や社会から輸入された意匠が"カワイイ・カルチャー"の文脈でしばしば再解釈されていること、お守りや商業施設内の模擬店、神社などで"カワイイ・カルチャー"と伝統的な文化記号が結びついて消費社会的な文化記号を形成していることが確認された。(3)については、ポストモダンな都市空間が日本の生活空間のなかでは依然として異質な要素であり、そのことがそうした空間の文化的、商業的価値を高めているのではないかとの仮説を得た。来年度以降の研究では、上記の仮説をもとにさらにデータの収集と分析を進める予定である。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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