2005 Fiscal Year Annual Research Report
中央アジアにおける遊牧諸民族の居住形態及びエコロジカルな移動居住の必要性に関する研究
Project/Area Number |
04F04279
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石山 修武 早稲田大学, 理工学術院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAIRIHAN M 早稲田大学, 理工学術院, 外国人特別研究員
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Keywords | 生態移民 / 移動住居 / エコロジカルな移動住居 / ゲル |
Research Abstract |
「生態移民」発生地域の居住形態の調査結果:(1)生態破壊(砂漠化)によって、内モンゴルバインノール盟臨河市の都市全体の大移動により、元臨河市内の住居が廃墟化しつつあり、廃墟化された住居を棄て、大都市や移動後の臨河市へ進出する新たな「生態移民」が発生しているのが現状である。(2)「生態移民」の中、伝統モンゴル族住居-ゲルに住む人が存在しないのが現状である。(3)遊牧民の人と住居が一体になっての伝統移動生活から、都市の中、個人生活状況に合わせ、転々と居場所(借り家)が替えるという人と住居が分裂した人間だけの移動生活に替えられるという「都市生態移民」の生活様式になったのである。 移動住居の必要性:中央アジアの遊牧地域は移動住居を使用されている地域が存在するが、移動住居がモンゴル族のゲルと同様、時代遅れ住居とされ、近代化された新型の移動住居が必要とされている。 新型移動住居:(1)遊牧地域:移動回数が昔と比べて半分以下に減っていることから、移動性を第一に考えるではなく、生態学を第一に考えた近代化された移動住居を提案する必要がある。所謂、エコロジカルな移動住居のことである。(2)都市:住居が移動しないが、人間が移動するという生活様式に対応出きる持ちものとなるエコロジカルな移動住居を提案する必要がある。
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Research Products
(1 results)