Research Project
研究の最終年度である平成18年度は、これまでに行ってきた現地調査また文献調査の成果をもとに、日本における歴史的建造物保存修理事業の方法と展開について、国際的な比較研究の視野のもとに分析を行った。特に戦後における日本の木造建築の解体修理をめぐる歴史的な議論の経緯と現在の修理方法との関係を取り上げて比較研究を行った。日本における建築保護行政や実施はいつ頃からどのように世界の保護と関わりを持つようになったのか、また、日本と諸外国の国際的な影響関係はどのようなものだったのかについて、特に戦前から戦後にかけての動向について成果をまとめて、研究を終了した。