2004 Fiscal Year Annual Research Report
XML形式オブジェクト指向設計UML文書の整合性検査の研究
Project/Area Number |
04F04283
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
片山 卓也 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KOTB YASSER AL-SAYED KOTB 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | オブジェクト指向 / UML / XML / 整合性検査 / 属性文法 / 設計文書 |
Research Abstract |
最近のオブジェクト指向ソフトウェア設計では、設計文書を複数の観点から統一モデル言語UMLによって記述するのが標準的であるが、UMLでは一つのソフトウェアの設計を複数の観点から別個のドキュメントとして記述され、それらの間の整合性を取ることが必要になる。研究ではこのよう観点から,XMIで表現されたUML文書を対象にして、その整合性判定を形式的に行う方法の研究とそのツールの実現法の研究を行う。我々は既に、属性文法の形式でXML文書に意味記述を導入し、それによってXML文書の意味的整合性検査が可能であることを研究してきたが、本研究では、UMLで記述されたオブジェクト指向設計文書の整合性検査を、XML文書の意味的整合性検査として実現する方式の研究を行う。現在、ソフトウェア開発においては、UML記法が標準的に採用されていることを考えると、この共同研究は非常に大きな意義を持ち、ソフトウェア開発における誤りの早期発見や除去に大きく貢献すると予想される。 本年度は、UML文書中の整合性を属性文法的によって表現する原理と整合性判定方式の研究を行った。UML文書中にはクラス情報、動的情報、構成情報など非常に多くの情報が表現されている。また、ステレオタイプなどによってユーザが定義した情報の表現ができ、それらの間の関係を明確に定義するには、種々の概念が必要である。これらを整理し、属性文法の持つ関数的依存関係を使ってこれらの概念を表現する方法および具体的に整合性検査を行う方式の検討した.また,実例の記述を通してその評価などを行った。その結果を本年6月に開催される国際シンポジウムで発表予定である.
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Research Products
(2 results)