2005 Fiscal Year Annual Research Report
高信頼性車載分散制御システムをサポートするリアルタイムOS
Project/Area Number |
04F04284
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高田 広章 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DING Shan 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 信頼性 / 車載分散制御システム / FlexRay / スケジューリング |
Research Abstract |
現在の自動車制御システムには、要求機能の向上、ECU性能・機能の要求向上、統合制御などの諸要求により、ECU数・ハーネスの増加、ソフトウェアの複雑化、ソフトウェア品質等の問題が顕著化している。そのため本研究では、アプリケーションソフトウェア開発の効率化、ソフトウェアの品質確保、および、同一ECU上へのマルチベンダ製ソフトウェアの共存を目的として研究開発を行っている。具体的には、以下の数値の目標を目指している。 ・ECUの統合推進:ECU統合を推進することにより、ECU個数を従来手法の60%に削減することを目指す。 ・車載ネットワークの統一、標準化:ネットワーク接続を単純化し、ハーネス重量を従来手法の70%に削減することを目指す。 ・ソフトウェア規模の増大やネットワーク化に伴うソフトウェア品質問題の解決:ソフトウェアの検証方法を確立することで、複雑化するソフトウェアの品質を維持または向上を自指す。 平成17年度は主として以下のサブテーマを研究した。 ・次世代車載ネットワークFlexRayのためのスケジューリング手法の開発 ・I/Oブロッキングを考慮したスケジューリング手法の開発 前者については、昨年度に引き続き、車載電子制御システム上で実行されるアプリケーションのモデル化と、次世代の車載ネットワークの規格であるFlexRayを対象としたスケジューリング手法を開発した。本研究の成果は組込みソフトウェアの分野で最も権威ある国際会議のひとつであるEMSOFTで発表した。後者については、I/Oブロッキングを考慮したマルチフレームタスクモデルを定義し、その上で効率的にスケジューリングを行うアルゴリズムを開発した。
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Research Products
(1 results)