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2005 Fiscal Year Annual Research Report

霊長類腹側視覚経路における物体像知覚情報処理メカニズム

Research Project

Project/Area Number 04F04288
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

藤田 一郎  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) WU Haojiang  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 外国人特別研究員
Keywords両眼立体視 / 両眼視差 / 情報処理 / 物体像知覚 / V4野
Research Abstract

本研究の目的は、サル大脳皮質V4野の神経活動から、視野内にある物体の3次元像に重要な両眼視差の情報を的確に抽出する解析方法を開発することである。
V4野の神経細胞群がRDS刺激の両眼視差の変化をどのくらい弁別可能であるのかを、チャーノフ情報量を用いたシミュレーションから評価した。チャーノフ情報量は二つの確率分布間の距離を示し、弁別精度の指標として考えることができる。一回のシミュレーションでは、簡単のために両眼視差チューニング曲線の形を一つのV4野神経細胞のパラメータに固定した。ただし、チューニング曲線のオフセットについては、両眼視差軸に一様に分布させた。このシミュレーションを電気生理実験によって記録された全てのチューニング曲線について行い、各ガボールパラメータとチャーノフ情報量との相関を調べた。我々はチャーノフ情報量が最大となった範囲を視差弁別高感受性領域とし、この領域と各パラメータとの相関についても評価した。
まず、我々は各V4野神経細胞の各パラメータと視差弁別精度との相関を調べた。すると、V4野神経細胞群の弁別精度は、チューニング曲線の相対振幅に強く相関することが明らかになった。弁別精度と他のチューニング曲線のパラメータとの間には相関が認められなかった。
さらに我々は、各V4野神経細胞の各パラメータと視差弁別高感受性領域との相関を調べた。視差弁別高感受性領域は、チューニング幅σと強い正の相関を、相対振幅とチューニング周波数と強い負の相関を示した。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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