2004 Fiscal Year Annual Research Report
赤外線天門衛星による星生成銀河の進化及び活動銀河核との関連性の研究
Project/Area Number |
04F04304
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
村上 浩 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・赤外・サブミリ天文学研究系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KIM Woojung 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・赤外・サブミリ天文学研究系, 外国人特別研究員
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Keywords | 赤外線天文衛星 / 近赤外線 / 極低温 / 光学性能評価 |
Research Abstract |
宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究本部にて2006年打ち上げを目標に開発されている日本初の赤外線天文衛星ASTRO-Fは中間-遠赤外線(10〜170μm)サーベイ観測及び2〜26μm波長帯でのディープなポインティング観測を主な目的としている。本研究はASTRO-F搭載観測機器の一つであるIRC (InfraRed Camera)の近赤外線チャンネル(NIR)に対する極低温環境下での単体光学性能評価を主な目的としている。 NIRは512×412素子の宇宙仕様としては大規模アレイ検出器を採用することにより、10'×9.5'という広視野を3枚の撮像フィルターにより撮像観測するとともに2種類の分光素子を利用したスリット及びスリットレス分光観測をも可能にした。赤外線観測機器は自らが放つ熱雑音を抑えるため極低温(〜6K)で運用される。同時に打ち上げ前の地上性能測定もすべて同じ極低温環境下で行った。日本初の宇宙仕様二次元近赤外線カメラとなるNIRは撮像10項目、分光3項目に対して測定を行い光学調整、修正段階をえて最終的に単体でのNIRは回折限界の性能をもつ観測機器として仕上がった。
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