2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04326
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
丸山 茂徳 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MUKHERJEE Barun Kumar 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 衝突型造山運動 / ヒマラヤ造山帯 / ダイヤモンド発見 / ジルコン / 年代測定 / 超高圧変成作用 / 加水再結晶作用 / 太平洋造山帯 |
Research Abstract |
研究分担者のバルン・クマールは平成16年11月の来日直前にヒマラヤ変成帯のエクロジャイトからダイヤモンドを発見した。ヒマラヤ変成帯は衝突型造山運動の世界の標準であり、今まで中圧型広域変成作用とされてきた造山帯なので、ダイヤモンドの発見のインパクトは非常に大きい。 クマールはヒマラヤ変成帯で採取した泥質変成岩とエクロジャイトからジルコンを分離して、ラマン分光装置によって包有微小鉱物の同定作業を開始した。分離したジルコンの結晶成長パターンをカソードルミニッセンにより解析し、包有鉱物種と比較することによって、地下150km深度の時期、大陸地殻中深度(15km)まで上昇・加水・再結晶化した時期を特定する為の最適ジルコン結晶の探索を始めている。最良のジルコンが得られれば、レーザーICP-MSとシュリンプ年代から、ヒマラヤ造山運動の精密決定を行う予定である。 一方、衝突型造山運動と対極をなす太平洋型造山帯の研究に参加するために、4月中旬の雪解けを待って、四国中央部三波川変成帯中央部の南北断面に沿った試料収集を予定している。
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Research Products
(6 results)