2005 Fiscal Year Annual Research Report
設計解パターンに基づく概念設計のマスカスタマイゼーション
Project/Area Number |
04F04338
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 文彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WUNSCH Matthias Herbert 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | マスカスタマイゼーション / 概念設計 / 設計過程 / 設計工学 / CAD / 環境配慮設計 / モジュラー設計 / 再利用 |
Research Abstract |
製品生産のグローバル化や情報技術の導入により安価で高品質な製品が容易に入手できるようになり、また一方では、地球環境に配慮した無駄の少ないものづくりが強く要求されている。設計生産の基本方式は、旧来の大量生産大量消費方式から、利用者の要求に適合した製品を適量生産する方式へと変革が求められている。このためには、大量生産による高い生産効率を維持しながら、注文生産に匹敵する製品のカスタム化を可能として、利用者の満足度を向上させ(製品の無駄な廃棄を減少させ)ようとする方式は有効であり、マスカスタマイゼーションと呼ばれている。本研究では、マスカスタマイゼーションを実現するためには製品の概念設計が重要であることを主張し、設計対象物や設計過程を類型化する設計解パターンを導入して設計知識の再利用性を高め、設計効率の向上や製品利用者の設計への参画の可能性などを追求する。 具体的には、自動車、家電、情報機器などを取り上げ、その設計生産プロセスを分析して、設計解パターンの定義と役割を明確にし、マスカスタマイゼーションのための生産システム構築支援の研究を進めた。本年度は、対象分野の設計生産プロセスの分析を基にして、設計解パターンの抽出手法やその抽象度レベルを詳細に考察した。 設計解パターンの抽出については、設計プロセス分析に基づき、抽象度の高い基礎的な設計解パターンを基に、階層的に設計解を組み上げることにより、マスカスタマイゼーションのための設計解パターンを抽出する手法を考察し、メカトロニクス製品に適用して評価した。 設計解パターンとの対応により、マスカスタマイゼーションに適した生産システムの構造を考察し、利用者要求による製品変動に影響されにくいシステムの体系を検討した。設計解パターンによる概念設計と併せて、シミュレーションにより、利用者の要求に適合した製品を適量生産するマスカスタマイゼーション方式の効果を考察した。
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Research Products
(1 results)