2004 Fiscal Year Annual Research Report
ライフサイクルアセスメント等を適用した都市開発の持続性評価手法の研究
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04F04362
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Research Institution | Saga University |
Host Researcher |
外尾 一則 佐賀大学, 理工学部, 教授
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Foreign Research Fellow |
GLORIA P.Gerilla 佐賀大学, 理工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 持続的都市開発 / ライフサイクルアセスメント / セルオートマトンモデル / 住宅建設 / 産業連関投入・産出表 |
Research Abstract |
持続的な都市開発を行うことが地球環境、地域環境の双方において重要な課題となりつつある。大規模な住宅開発等の都市開発手法においては、このような観点から開発の適切性を計画時に評価することは従来十分になされていない。その主たる理由として、計画時に行われる適切な環境評価の手法が開発されていないことがあげられる。 本研究では、都市開発の環境に与える影響を捉え、有効な情報を提供するための戦略的環境影響評価手法の開発を目的とする。そのため、持続的環境評価の観点から都市開発を評価するためのフレームワークの策定、持続性の評価指標の作成、産業連関投入・産出表にもとづくライフサイクルアセスメント(LCA)手法を適用した環境影響評価手法の開発を行い、さらに、これらの成果をもとに、都市開発における開発影響を予測するためのコンピューターシミュレーションモデルを構築する。 本年度の研究成果は次の2点である、 1.都市の開発活動を巨視的に捉え、都市全体の成長・形態的な拡大のメカニズムを現す都市モデルをセルオートマトン、エデンモデルを用いて構築した。これらは都市開発のマクロな形態分析に有効である。 2.佐賀県における住宅開発の時系列的な変化と環境への影響を分析するため、建設活動における産業連関投入・産出表を作成し、住宅構造のタイプ、建設工法及び建設材料による環境排出物への影響などをシミュレーション分析するためのフレームを構築した。これにより、住宅構造、建設材料の変化による環境に対する影響の大きさなどを把握するための基礎的な分析手法が確立できた。
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Research Products
(2 results)