2005 Fiscal Year Annual Research Report
大気安定度を考慮した建物外表面濃度予測モデルの開発及び汚染防除ガイドラインの作成
| Project/Area Number |
04F04366
|
|---|
| Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
|---|
Principal Investigator |
大場 正昭 東京工芸大学, 工学部, 教授
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ヤシーン モハメッド 東京工芸大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
|
|---|
| Keywords | 大気拡散 / 冷線・熱線校正装置 / RANSモデル / 高層建物 / 建物後流 / 濃度変動 |
|---|
| Research Abstract |
モハメッド研究員は平成16年11月に来日し、大場指導教授の下で、平成17年度は下記の作業を行なった。
1.高層建物が流れと拡散に及ぼす影響に関する風洞実験
単独高層建物後流域の拡散性状について、濃度変動に着目して、高応答型炭化水素分析計で詳細に測定した。建物後流域では、乱流混合により速度境界層の発達が抑制され、建物から離れるに従い、地点間の濃度差が減少することがわかった。
2.CFD解析
風洞実験データを基に、k-ε系RANSモデルの精度検証を行った。CFDは風洞実験の平均風速、乱流エネルギーの結果を良く再現できることを示した。
3.風速・温度の同時計測システムの開発
拡散性状のパラメーターである風速、温度、濃度の各フラックスを同時に計測することが、乱流構造を分析する上で、重要である。気流の温度変化に対応するために、熱線プローブと冷線プローブを同時に校正する装置を作成し、その特性を検討した。
4.大気安定度流れ場での汚染拡散
上記の冷線・熱線式温度流速計の校正装置ができたので、温度成層風洞を用いて、大気安定度流れ場での汚染拡散を測定するために、測定系システムを構築中である。
|
