2006 Fiscal Year Annual Research Report
医療用水・排水処理のためのプラズマ・電解複合処理システムの開発
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04F04372
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高井 治 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAVEL Baroch 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | DLC / 水浄化 / 菌 / 細胞 / 水中プラズマ |
Research Abstract |
本研究では、金属添加DLC電極の開発および水浄化システムの開発に関する研究を行った.以下に各項目の研究成果を示す. 1 金属添加DLC電極の開発 ・金属元素添加DLC電極の有機汚染物質分解能の評価 有機塩素化合物などの環境ホルモン、プランクトン大量発生の原因となる栄養塩などの有機汚染物質に対する金属元素添加DLC薄膜電極の分解能を評価した。金属元素添加DLC電極を利用することにより,有機汚染物質を効果的に分解除去できることを明らかにした. 2 水浄化システムの開発を目指した研究 水中プラズマでは,化学的活性種を瞬時に,かつ,高密度に生成することが可能である.また,同時に形成可能な衝撃波を用いれば,様々な菌を減少させることができる.本研究では,特に減菌の程度が要求される医療用水・排水から,大容量瞬時クリーニングが要求される池,工業用水等までを視野にいれ,その必要なシステムの原理確認およびプロトタイプの作製を目指した研究を行った.また,水中プラズマが及ぼす菌破壊メカニズムについても解明を行い,さらなる高効率化を行った.以下に本研究で行った項目とその結果を示す。 (1)有機混入物を含む水道水での有機物分解実験 (2)細胞および菌を含む水道水での分解実験 (3)水中プラズマ診断による発生ラジカル種の選定 これらの実験結果から,本研究で作製した水浄化システムを用いて菌および有機物を効果的に分解除去できることを明らかにした.また、水中プラズマ診断の結果から,水中で発生するラジカルは,還元力の強い水素およびOHに起因するものであることを明らかにした.
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Research Products
(4 results)