2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04383
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
朝倉 清高 北海道大学, 触媒化学研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MOULA Md Golam 北海道大学, 触媒化学研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 自由電子レーザ / MoO3 / 反応制御 / Ni2P |
Research Abstract |
波長可変型パルス赤外光源である赤外自由電子レーザを用いて、触媒活性サイトにある特定の化学結合の振動状態を選択的に励起し、特定の素反応過程をのみを優先的に進行させて、新規な表面反応の制御法を開発することを目的に、パルス赤外光による触媒反応のメカニズムの解明し、飽和炭化水素の選択的な活性化の実現をめざして研究を展開した。具体的には、MoO_3,Ni_2Pを触媒として取り上げ、パルス赤外光の波長依存性、反応中の中間体の同定、反応素過程の解明、反応中の触媒の構造研究を行い、パルス赤外光による触媒活性化メカニズムを明らかにした。また,必要な実験装置の整備立ち上げを行い、その活性変化の強度依存性、波長依存性を調べた。その機構の解明のため走査探針法による触媒表面研究を行った。その結果、Ni_2Pにおいて、世界で初めてその原子像の取得に成功し、原子レベルでの構造決定を行った。また,連続的にFELを照射すると、時間的に活性が変動するという興味深い現象を見いだした。
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Research Products
(2 results)