2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04441
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
山口 裕文 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JAVADI F. 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ヒヨコマメ / 形質進化 / 系統分析 / 核遺伝子 / 標本調査 / カナワニン |
Research Abstract |
世界的に重要な食用マメであるヒヨコマメとその近縁野生種について分子系統樹の構築を完成させ、形態的および生理・生態的形質の進化を解明し、これまでの分類体系を再検討するため、平成16年10月より研究を開始し、標本調査、塩基配列解析、カナワニン成分の分析を継続した。平成17年3月にアンカラ大学植物標本館ANK、イゲ大学イズミル植物標本館IZMIR、およびテヘラン国立植物園中央植物標本館THEよりおよびジーンバンクより得た植物資料を加え、葉緑体DNAのtrnL-F、matK、nad1、trnK領域および核DNAのnrETSとITS、adhについて得たシーケンスについて系統解析した。また、種子よりcanavanineを抽出し、種子表面構造のSEM観察を進めた。これらの形質について得られた分子系統樹上での形質状態を検証し、栽培植物の近縁野生種における遺伝資源保全の意義を考察して、国際植物学会議IBCで、Is there congruency between traditional and molecular classification・・をポスター発表した。IBCの際にウイーン植物園で、また平成18年2月にロンドンKEW植物園でヒヨコマメ属植物の標本調査を行うとともに標本よりDNAを抽出し、解析材料の補充につとめた。これまでの系統解析で本属における地理的分化の概略が明瞭になったのでGeographical diversification in genus Cicer inferred from Phylogenetic analyses by matK/trnT and nrITS/ETS sequences...の論文を作成し、現在、英文校閲中である。
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