2004 Fiscal Year Annual Research Report
大腸菌のストレス応答におけるシグマE因子の機能とその食品殺菌における意義
Project/Area Number |
04F04442
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
土戸 哲明 関西大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DAMBADARJAA Purevdorj 関西大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | シグマE因子 / 大腸菌 / 食品殺菌 / ストレス応答 |
Research Abstract |
rpoE遺伝子のホモログは、グラム陰性細菌のほとんどの種で熱ショック応答だけでなく、様々なストレス下での遺伝子発現制御に関与することが知られており、衛生面における殺菌工程などの微生物制御においても重要であると考えられる。そこで我々は、細胞の活性に主要な役割を担うRpoEタンパク質の機能領域を明らかにするため、部位特異的変異法を用いた機能解析を試みた。大腸菌のプロモーターとリボソーム結合領域を除いたrpoE遺伝子の600bpの断片を、特異的プライマー(上流プライマー5'-GATGAGCGAGAATTCAACGGACCA-3',下流プライマー5'-CCCTTATCCAGGATCCCGCTAT-3')を用いたPCRにて増幅し、EcoRI-BamHI処理後、高コピー数プラスミドpUC18と低コピー数プラスミドpMW118にそれぞれ連結した。これらのプラスミドは後の実験の部位特異的変異のための鋳型として用いる予定である。さらにモデル生物である大腸菌においてrpoE遺伝子制御下の転写活性を測定するため、rpoEレギュロンの一つであるペリプラズム局在プロテアーゼ遺伝子degPのプロモーター領域を取得するため、大腸菌染色体を鋳型とし、次のプライマー(上流プライマー5'-GATGGCCGAGATCTGATGGCCG-3',下流プライマー5'-CAGTCTCGATTTCTAGATAACGCAAAA-3')を用いたPCRにより150bpの領域を増幅し、pET-21aプラスミドのBg/II-XbaIサイトに連結後、さらにその下流にlacZ遺伝子を連結した。このプラスミドをレポーターとして用いる予定である。
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