2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04451
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
山岸 明彦 東京薬科大学, 生命科学部, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROY N 東京薬科大学, 生命科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | エーテル脂質 / 好酸好熱古細菌 / サーモプラズマ |
Research Abstract |
古細菌のエーテル脂質の合成系路は真正細菌や真核生物のエステル脂質とは全く異なっている。まずイソプレノイド合成系(この部分は真正細菌、真核生物と類似)でゲラニルゲラニルピロリン酸(GGPP)が合成され、ゲラニルゲラニルグリセリルリン酸合成酵素(GGGP synthase)によって、ゲラニルゲラニルグリセリルリン酸(GGGP)となり、次いでジゲラニルゲラニルグリセリルリン酸合成酵素(DGGGP synthase)によってジゲラニルゲラニルグリセリルリン酸(DGGGP)となる。本申請者らによって最近、好酸好熱古細菌Thermoplasma acidophilumより、これらの内の初段の酵素GGGP synthaseの精製、クローング、諸特性が報告された。本研究ではこの第二段目の酵素DGGGP synthaseのクローニング、蛋白質精製と解析を目的として研究を行う。 ごく最近、古細菌の一種(Sulfolobus shibatae)からわれわれの目的としている第二段目の酵素DGGGP synthaseの酵素がクローニング、発現精製されたと報告された。そこでT. acidophilumおよび、結晶化を行う際に有利な超好熱菌Methanocaldococcsu janasschiiからの遺伝子のクローニングを行うこととした。まず、既報のDGGGP synthaseの配列をもとに上記2種のゲノムから相同配列を検索した。検索した遺伝子の配列をもとにPCR用のプライマーを設計した。2種ののゲノムDNAを調製し、そのDNAを鋳型としてPCRによって遺伝子の配列を増幅した。増幅したDNAをクローニングしその塩基配列を確認した。確認したDNAの配列を発現用のベクターに入れ替えた。すでに、M. janasschiiの遺伝子に関して発現を確認した。
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