2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04451
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
山岸 明彦 東京薬科大学, 生命科学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROY N. 東京薬科大学, 生命科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | Thermoplasma acidophilum / Methanocaldococcus janasschii / エテール脂質合成系 |
Research Abstract |
古細菌のエーテル脂質の合成系路は真正細菌や真核生物のエステル脂質とは全く異なっている。まずイソプレノイド合成系(この部分は真正細菌、真核生物と類似)でゲラニルゲラニルピロリン酸(GGPP)が合成され、ゲラニルゲラニルグリセリルリン酸合成酵素(GGGP synthase)によって、ゲラニルゲラニルグリセリルリン酸(GGGP)となり、次いでジゲラニルゲラニルグリセリルリン酸合成酵素(DGGGP synthase)によってジゲラニルゲラニルグリセリルリン酸(DGGGP)となる。 ごく最近、古細菌の一種(Sulfolobus shibatae)からわれわれの目的としている第二段目の酵素DGGGP synthaseの酵素がクローニング、発現精製されたと報告された。そこでT.acidophilumおよび、結晶化を行う際に有利な超好熱菌Methanocaldococcus janasschiiからの遺伝子のクローニングを行うこととした。遺伝子の配列をもとにPCR用のプライマーを設計した。2種のゲノムDNAを調製し、そのDNAを鋳型としてPCRによって遺伝子の配列を増幅した。増幅したDNAをクローニングしその塩基配列を確認した。確認したDNAの配列を発現用のベクターに入れ替えた。それぞれの酵素の発現に成功した。また、活性の測定条件を確立し、大腸菌内で発現した酵素が活性を示すことを確認した。発現した蛋白質を界面活性剤を用いて抽出した後、熱処理による精製を行った。現在いくつかの液体クロマトグラフィーにより精製を行っている。
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Research Products
(2 results)