2004 Fiscal Year Annual Research Report
アルミニウムイオンによる金属ストレスでの植物遺伝子の発現応答機構に関する分子遺伝学的解析
Project/Area Number |
04F04467
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中島 進 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KUSMADEWI Sri Yulita 岡山大学, 資源生物科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | aluminum (Al) stress / gene response mechanism / Al stress induced gene / transcription factor / glutathione S-transferase (GST) / oxidative stress / signal transduction / Arabidopsis thaliana |
Research Abstract |
1)葉での発現応答に関与する因子は存在するのか? 【目的・方法】Alストレス発現応答に関与する因子等の存在を確認することで、シグナル伝達機構の一端を明らかにしていく。そのためにAl処理したArabidopsis由来の核蛋白質とAtGST11遺伝子のブロモーターDNAへの結合の有無をゲルシフトアッセイで確認した。 【結果】AtGST11遺伝子のプロモーター領域には、発現応答に関与する因子と思われる核由来の蛋白質因子の結合域が存在するようだが、未だ再現性に乏しい。このような因子をコードするcDNAを単離し、この因子産物を用いてゲルシフトアッセイすることが望ましい。 2)発現応答に関与する転写因子をコードする遺伝子のクローニング 【目的・方法】予備実験の結果からAl処理によるAtGST遺伝子の発現誘導に何らかの転写肉子が関連することが示唆された。AtGST11遺伝子の発現誘導機構の解明のためにこの転写因子をコードする遺伝子の単離を試みている。そのためにまずAl処理したArabidopsisからtotalRNAを抽出し、さらにmRNAを単離精製した。これを用いてまず、cDNAを合成し、phage vectorを用いてcDNA libraryを構築させていく。 【結果】100μM Al処理を行い、得られたtotalRNAを基にして上記の手順で約、1.5×10^7クローンから成るlibraryを構築した。現在、スクリーニングを開始した。
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