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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト子宮内膜細胞による骨格筋再生と筋ジストロフィーに対する細胞治療の基盤的研究

Research Project

Project/Area Number 04F04547
Research InstitutionNational Research Institute for Child Health and Development

Principal Investigator

梅澤 明弘  国立成育医療センター(研究所), 生殖医療研究部, 部長

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 崔 昌浩  国立成育医療センター(研究所), 生殖医療研究部, 外国人特別研究員
Keywords筋ジストロフィー / 細胞移植 / 再生医学 / 細胞プロファイリング / 子宮内膜細胞 / 骨格筋 / 寿命延長
Research Abstract

筋ジストロフィーは筋繊維の変成・壊死を主病変とし、進行性の筋力低下の遺伝子性疾患であり、病因はジストロフィンの形成不全である。Duchenne型筋ジストロフィーの薬物療法として最近ステロイドホルモンが使用されているが、症状の進行を遅らす程度の効果しか得られず、対症療法が中心である。近年、この問題を解決する打開策として、「細胞移植」が注目されている。本研究では、子宮内膜細胞の寿命を延長することにより細胞を増殖させ、筋ジストロフィーに対する細胞治療の基盤的研究を行う。具体的には、子宮内膜由来細胞の分離培養、細胞のプロファイルの確定後、遺伝子導入による細胞寿命延長の検討を行なった。
in vitroの検討により、子宮内膜細胞の骨格筋マーカー(MyoD, desmin, myogenin, skeletal myosin)の発現を確認した。さらに、ヒト子宮内膜細胞の疾患モデルマウスへの移植の具体的な手法を確立するため、ヒト子宮内膜細胞を皮下・筋肉内注射によりNOD/SCID IL-2γノックアウトマウスへ移植し、移植する細胞量・移植部位などの検討を行なった。その後、移植部位周辺を固定、包埋、薄切、染色し、移植した子宮内膜細胞の変化を調べた。その結果、移植した細胞からCD34(human特異),Vimentin(human特異)陽性がみられた。また、Vimentin陽性骨格筋細胞も発現され、骨格筋への分化の可能性を示した。これらの結果は、将来筋ジストロフィーなどの疾患への細胞治療に極めて重要な意味を持つと考えられる。今後さらに、調整したヒト子宮内膜細胞をモデルマウスへ移植し、特に拒絶を含めた免疫学的な視野からの検討を進めるつもりである。
この極めて有用と考えられる研究を疾患モデルマウスに適応することで、細胞の調整、プロファイリング、遺伝子導入による細胞動態および安全性を最終的に明らかにしていきたい。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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