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2005 Fiscal Year Annual Research Report

レトロウイルス挿入変異を用いた発がん分子機構の研究

Research Project

Project/Area Number 04F04548
Research InstitutionJapanese Foundation For Cancer Research

Principal Investigator

中村 卓郎  (財)癌研究会, 癌研究所・発がん研究部, 部長

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) JIN G  (財)癌研究会, 癌研究所・発がん研究部, 外国人特別研究員
Keywords急性骨髄性白血病 / レトロウィルス挿入変異 / 協調遺伝子
Research Abstract

1)Meis1とHoxa9の両者をIRESを介して単一のレトロウィルスベクターに組み込んでマウス正常骨髄細胞に導入し、全身照射した同種マウスに移植した。Meis1/Hoxa9骨髄移植マウスは全例平均18週後にAMLが発症した。これらの腫瘍よりレトロウィルス挿入部位を同定し、この内6個が共通挿入部位であることが分かった。これらの共通挿入部位の近傍に存在する遺伝子Trib1、Evi1、Ahi1、Rarα、Pitpnb、AKO39950を同定した。この内Trib1、Evi1、Ahi1は何れもretrovirusの挿入によって発現の顕著な亢進が認められた。これらの遺伝子をMeis1/Hoxa9と共にマウス骨髄細胞に導入し協調作用を確認する実験を行った。Trib1、Evi1が加わることによって、Meis1/Hoxa9のみに比べより短い潜伏期間でAMLを誘導することが分かった。Trib1或いはEvi1とMeis1/Hoxa9を共に遺伝子導入したprimary骨髄細胞はMeis1/Hoxa9が導入した骨髄細胞に比べより顕著な増殖能を示し、replating assayでもcolonyの形成がより多く見られた。更に、Trib1とMeis1/Hoxa9が誘導したAMLの細胞株は、Meis1/Hoxa9 AML細胞株よりErkがより高度にリン酸化されていることが分かった。
2)SV40 large Tを発現させたAPC欠損細胞株IMCEを用いて、MSCVの抗生物質選択マーカーを有するレトロウィルスベクターを感染させ、G418によりレトロウィルスが挿入された細胞を選択した。レトロウィルスに感染した細胞は軟寒天培地でのコロニー形成を確認した。これらのコロニーから52例の細胞株を樹立し、90ヶ所のレトロウィルス挿入部位を同定した。この内、一個が共通挿入部位であることが分かり、近傍に存在する遺伝子Akap9を同定した。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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