2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04588
|
Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
永井 卓 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究支援センター・中小家畜飼養技術開発室, 上席研究員
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KARJA Ni Wayan Kurniani 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究支援センター・中小家畜飼養技術開発室, 外国人特別研究員
|
Keywords | 体外受精 / 体外成熟 / 体外発生 / 活性酸素種 / 胚盤胞期胚 / 体外胚生産 / グルタチオン / グルコース |
Research Abstract |
ブタ胚の効率的な体外生産では、体外成熟・受精卵子の胚盤胞期胚までの発生率およびその品質が極めて低いことが問題となっている。今回の研究課題によって、1)受精後二日間の培養液中へのグルコース添加によって、体外生産豚胚の発生率が低下する、2)培養液中にグルコースを添加した場合、受精後二日目の胚がグルタチオン濃度を対照区と同レベルに維持することが胚発生に有効であることが判明した。これにより、胚には活性酸素種を取り除こうとする機能が備わっているが、発生培養2日目までの培養液へのグルコースの添加は、3.5mMが上限であり、高濃度の添加は胚発生を促進しないことが明らかになった。また、発生培養液中へのDPIおよびDHEAの添加は、体外生産胚の胚盤胞期胚への発生を促進させなかったが、胚中のNADPH濃度が低下し胚が生産する活性酸素種のレベルが低下し、特に、DPIを1nM, DHEAを10および100μM添加した場合に、DPIおよびDHEAを添加しなかった対照区と比較して、得られた胚盤胞期胚の細胞数が有意に多くなり胚の品質が高くなった。従って、ブタ体外成熟・受精卵子を効率的に体外で発生させるには、発生培養2日までの発生培養液に添加するグルコースの濃度を3.5mMにおさえること、また、胚の品質を高めるには、胚発生を抑制する活性酸素種の発生を抑えるDPIおよびDHEAの添加が有効であるとことが判明した。
|
-
[Journal Article] Development to the biastocyst stage, the oxidative state, and the quality of early developmental stage of porcine embryos cultured in alteration of glucose concentrations in vitro under diflerent oxygen tensions2006
Author(s)
Ni Wayan Kurniani Karja, Kazuhiro Kikuchi, Mokhamad Fahrudin, Manabu Ozawa, Tamas Somfai, Katsuhiko Ohnuma, Junko Noguchi, Hiroyuki Kaneko, Takashi Nagai
-
Journal Title
Reproductive Biology and Endocrinology 4・54(未定)