2004 Fiscal Year Annual Research Report
歯胚誘導と歯原性腫瘍の発生機序におけるWNT5の役割に関する研究
Project/Area Number |
04F04606
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
永井 教之 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
XIAO Jing 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | Wnt5a / マウスの歯胚 / 二次口蓋 / 歯原性腫瘍 / 扁平上皮癌 / 悪性黒色腫 / ISH / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
Wntファミリーの研究は開始されたばかりで、歯の誘導や歯原性腫瘍の発生ととの関連については全く不明である。そこで、共同研究テーマとしてWnt5aの歯胚と歯原性腫腫瘍が発生に係る役目について次の3点について実施する。 (1)正常マウス歯胚発生との二次口蓋形成Wnt5aの役割の解明(1年目)。(2)Wnt5aKOマウスにおける歯胚発生とWnt5a役割の解明(2年目)。(3)Wnt5aと歯原性腫瘍の解明(3年目)。そこで、1年目について次のように行った。 (1)正常マウス歯胚発生と二次口蓋形成のWnt5aの役割の解明 材料:胎生期のIGRマウス(2.5日、15.5日、18.5日及び出生後1日)を用い、次の方法により、Wnt5aの発現について検討した。 方法:1)マウスWnt5a抗体(R&D Systems)を用い、免疫組織学的染色(Wnt5aの蛋白の局在)を行った。2)共同研究協力者Minoo氏(南カルフォルニア大教授)より供与されるWnt5aのアンテセンス、センスプローブを用いて、in situ hybridization(Wnt5a遺伝子の検出)を行なった。3)歯胚と口蓋部を上皮組織と間葉系組織に分離しそれぞれの遺伝子発現を半定量的RT-PCRにより測定した。 上記により、正常マウスの歯胚と二次口蓋の形成にWnt5a遺伝子、蛋白の検出を総合的に行った。来日が、平成16年10月であることから成果をまとめつつある。一方、他の腫瘍におけるWnt5aの役割解明のMalignant melanoma、扁平上皮癌の研究も分担した。
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Research Products
(6 results)