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2005 Fiscal Year Annual Research Report

東アジアにおける漢字及び漢字文化の受容・変容についての研究-ベトナムと日本の比較

Research Project

Project/Area Number 04F04657
Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

三尾 裕子  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) LA H.M.  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 外国人特別研究員
Keywords易林本節用集 / 天正十八年本節用集 / 仮名文字遣 / 音注 / 共通語
Research Abstract

ラー ハン ミンは、来日後、図書館で必要な研究本、研究資料を収集し、コピーして読解した(購入本は『大漢和辞典』、『古語大辞典』、『易林本節用集漢字語彙索引』、『音韻史、文字史』、『日本語の歴史、八巻』節用集諸版等で、コピー資料は古本節用集諸版、古本節用集の研究等である)。一方、他大学の先生と面接して研究資料について教示を受けた(平成17年2月28日に北海道大学へ行って池田証寿教授と白井純助手と面接して研究交流を行い、研究資料を収集した。また、特に東京学芸大学の高橋久子助教授からいろいろコメントを受けて研究資料、研究方法と内容について、検討を行った。平成17年9月には、中国北京師範大学を訪問し、王寧先生と面接して漢字研究について教示を受け、資料を収集した)。
節用集は中世期の日本人によって百科辞典として使用された。日本語の漢字を研究する際、節用集を検討することは必要不可欠だが、節用集は版本の種類が多すぎ、どの版に着目し、研究するかを見極めることが重要である。今回、近世の節用集の殆どが依拠した文献として記述されている『易林本節用集』(以下『易林本』とする)に着目し、検討した。具体的には、先行研究において、『易林本』の編者が参照した文献と指摘されている『天正18年本節用集』及び『仮名文字遣』を取り上げた。従来、『易林本』とこれらとの密接な関係は指摘されてきたものの、それは具体的な検証に基づくものではなかった。そこで、本件旧では、『天正18年本節用集』及び『仮名文字遣』と『易林本節用集』の所収語彙を一語ずつ対照して、相互の異同を比較検討し、易林本節用集の特徴を明らかにすることを目的とした。この研究により、『易林本』とそれ以前の版本との関係を明らかにすることができた。研究成果としては、『易林本節用集の編纂資料について』というタイトルの論文をまとめた。
このほか、ラー ハン ミンは、平成17年10月23日に青山大学で研究会を参加しノム字について発表した。また、平成18年1月27日に一橋大学で「ベトナムのノム字・日本語和字と幾つかの対比」というタイトルで講演した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 字喃の構造の再検討2006

    • Author(s)
      ラーミンハン
    • Journal Title

      東ユーラシア言語論文(2006年3月末出版) 1号

  • [Journal Article] 易林本節用集の編纂資料について2006

    • Author(s)
      ラーミンハン
    • Journal Title

      アジア・アフリカ言語文化研究 (予定)

  • [Journal Article] ベトナム語古辞書である大南国語について2006

    • Author(s)
      ラーミンハン(高橋久子との共著)
    • Journal Title

      日本語と辞書 (予定)

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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