2004 Fiscal Year Annual Research Report
シリコンナノ構造配列への選択的分子固定技術の開発とマイクロシステムへの応用
Project/Area Number |
04F04659
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Research Institution | Waseda University |
Host Researcher |
大泊 巌 早稲田大学, 理工学術院, 教授
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Foreign Research Fellow |
HU Ping An 早稲田大学, 理工学術院, 外国人特別研究員
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Keywords | ナノバイオテクノロジー / カーボンナノチューブ / 分子認識 / ナノ改質 / プロテインチップ |
Research Abstract |
本研究「シリコンナノ構造配列への選択的分子固定技術の開発とマイクロシステムへの応用」において、(1)シリコンナノピラミッド構造配列からの電界放出評価、(2)シリコンナノ構造配列上への機能性タンパクの選択固定、の2つの課題を視野に入れて研究を開始した。 (1)については、研究開始(2004年9月)後間もないこともあって、未着手であるが、課題(2)の可能性が大きく開けたことから、研究残存期間が1年と短いことに配慮し、本課題には着手しない予定である。 (2)については、抗原-抗体反応検出型プロテインチップ実現へのアプローチとして、電気的機械的性質および生体親和性に優れるカーボンナノチューブ(CNT)のタンパク質による機能化、続いてシリコン基板上への自己組織化、の2段プロセスを考案した。第1段については、CNTに沿って蛍光標識したタンパク質の固定ならびに発光の確認に成功し、可能性は既に検証した。第2段の自己組織化については、組織化の決め手となる分子間相互作用がタンパク質の機能化によって改変されるので、CNTの自己組織化の知見を新たに集積する必要がある。
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