2004 Fiscal Year Annual Research Report
分子イメージングを用いた脳発達障害の分子神経メカニズムの解明
Project/Area Number |
04F04682
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
渡辺 恭良 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LI QINGHUA 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | セロトニン神経系 / 脳発達障害 / GeneChip / 二次元電気泳動 |
Research Abstract |
中枢神経系の各レベルで、その機能の成熟、シナプス形成に関与しているセロトニン神経系は、その早期の障害が自閉症など脳発達障害の主な原因と考えられながら、その分子神経メカニズムは未だに解明されてない。セロトニン神経系異常が脳発達に及す影響を明らかにするため、新生仔期セロトニン神経破壊ラットを用いた研究を進めてきた。 1.新生仔期セロトニン神経破壊モデルラットの作製 生後直後のセロトニン神経毒(5,7-Dihydroxytryptamine)投与によって新生仔期セロトニン神経破壊-セロトニン低下モデルを作製し、背側縫線核でのセロトニン神経細胞の顕著な減少及び大脳皮質、線条体や海馬などセロトニン神経投射部位でのセロトニン神経繊維の脱落を確認した。 2.新生仔期セロトニン神経破壊モデルラットにおけるタンパクと遺伝子発現の変化 新生仔期セロトニン神経破壊-セロトニン低下モデルラットでは、いろんな脳発達関連分子の遺伝子及びタンパクレベルでの発現に変化があることが想定できる。また、セロトニン神経が局在している縫線核を含む脳幹とセロトニン神経の投射先である大脳皮質での発現の変化には違いがあると考えられる。最新の分子生物学ツールであるGeneChipを用いて、モデルラットでの大脳皮質及び脳幹の遺伝子発現の変化を網羅的に調べることにより、いくつかの脳発達に関連する可能性がある分子を抽出した。また二次元電気泳動を用いてタンパク質の発現量を調べたところ、幾つかのスポットが変化していることがわかってきた。
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