2004 Fiscal Year Annual Research Report
脳における神経伝達物質受容体の定量的局在解析と遺伝子改変動物の作製
Project/Area Number |
04F04709
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
重本 隆一 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MATE Gergely Sumegi 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 外国人特別研究員
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Keywords | GABAA受容体 / ガンマサブユニット / 海馬初代培養 / GFP / 分子数計測 / 遺伝子改変動物 |
Research Abstract |
GABAA受容体のgamma2サブユニットを生体の脳で可視化し、その分子数を計測するためにまずタグを付加したgamma2サブユニットの機能とシナプス局在について検討し、正常な機能が保たれている事を確認した上で遺伝子改変動物の作製を行う。このために今年度は、GABAA受容体の機能と局在をin vitroの系で調べるために、gamma2サブユニットノックアウト動物からの海馬の初代培養細胞のGABAA受容体のクラスター化の障害とそのレスキューについての実験を行った。正常動物からの培養では、GABAA受容体はシナプスと思われる点状のクラスターを多数形成したが、gamma2サブユニットノックアウト動物からの培養では、明瞭なクラスターが失われていた。現在、複数のタグを導入したgamma2サブユニットを発現させるためのlentivirus vectorを構築中であり、これをノックアウト動物からの培養に感染させる事によって、クラスタリングが回復するかどうかを検討している。来年度はレスキューされた融合gamma2サブユニットを用いて、電気生理学的なGABAA受容体チャネル活性の検証を行い、正常な性質を確認した上で遺伝子改変動物の作製を開始するよていである。
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