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2005 Fiscal Year Annual Research Report

鮭鱒類の養殖環境改善のための行動学的・生理学的な動物福祉指標に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04F04726
Research InstitutionTeikyo University of Science & Technology
Host Researcher 田畑 満生  帝京科学大学, 理工学部, 教授
Foreign Research Fellow NOBLE Christopher  帝京科学大学, 理工学部, 外国人特別研究員
Keywordsニジマス / イワナ / 自発摂餌 / スイッチ位置 / チューター / 攻撃 / 鰭の損傷
Research Abstract

「目的」:本年度は下記の2点に関する実験を行った。
1)自発摂餌でニジマスを飼育する際に、優占魚が起動スイッチ占有することが多いため、スイッチの垂直位置を変え、行動、攻撃、体の損傷への影響について調べた。
2)ニジマスの自発摂餌の学習効率を高めるため、未経験のニジマスの群れに対して既に自発摂餌を学習した個体を導入し、群れの成長や行動に関する影響について調べた。
「結果と考察」:1)に関しては、自発摂餌のスイッチの垂直位置を、水槽表面(水面下3cm)と水中(30cm)とで比較した。その結果、スイッチ位置は成長、肥満度、および給餌量に影響を与えた。しかし、自発摂餌の学習、死亡率、残餌、体重のバラツキ、尾ビレ・尻ビレの裂傷と擦傷の発生には影響しないことが分かった。背鰭の裂傷はスイッチ位置とは無関係に増加した。また、スイッチの位置により遊泳層(上、中、下の3層)を選好する傾向が見られた。
2)に関しては、すでに自発摂餌を経験した個体(1尾)を「チューター」として、未経験魚10尾からなる群れに導入した。その結果、ニジマスの群れの成長、肥満度、給餌量の改善が認められた。チューターのサイズは他の魚よりも大きかったが、他個体への攻撃や他個体の体の損傷の増加は認められなかった。さらに、チューターが他個体のスイッチ起動を抑制することもなかった。一方、チューターは他の魚に比してスイッチを精確に起動した。したがって、各水槽のチューターはファシリテーターとしての役割を担っていると考えられる。
現在、自発摂餌を経験したチューターをイワナの群れと混養し、ファシリテーターとしての役割に関するする研究を行っている。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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