2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本・ハンガリーの青少年の発育・発達に関する国際比較とその教育・健康学的応用
Project/Area Number |
04F04747
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高井 省三 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CSUKAS ATTILA 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 成長モデル / 日本男子 / ハンガリー男子 / 思春期期間 / 最小 / 最大成長速度年齢 / 身体測定 / 幅径 / 長径 |
Research Abstract |
この研究では、日本(N=184)とハンガリー(N=431)の青少年の成長の相違を比較することに目的をおいた。日本の小城とハンガリーの国内成長研究の縦断的データから6つの測定項目(身長、座高、下肢長、上肢長、肩幅、腰幅)を選択し、個人のそれぞれの項目でPreece-Bainesの成長モデルのパラメータをMathematicaの非線形回帰技法を用いて求めた。これらの推定パラメータから生物学的変数(AMV, Age at Minimal Velocity ; APV, Age at Peak Velocity ; Spurt Duration, SD)を抽出し、両国の男子の成長特徴を比較した。ハンガリー男子の推定成人値はすべての項目において大きかった(肩幅、腰幅の差は有意ではない)。AMV, APV, SDの結果:身長の場合は、日本男子のAMV, APVがハンガリー男子より有意に早いが、SDは似ている。グループ間では、座高のAMVに有意な差がないが、ハンガリー男子のAPVが有意に遅い。これは有意に長いSDにも反映されている。下肢長の場合は、両グループのAMVやAPVに差がなかったが、ハンガリー男子の早いAMVや遅いAPVが有意に長いSDを引き起こす。上肢長や腰幅のこれらの変数(AMV, APV, SD)では有意な差が見られなかった;両グループがこれらの項目の時間的変数で最も似ていた。日本男子の場合は、肩幅のAMVに顕著な有意差がみられ、これは有意に長いSDの原因となる。それぞれのグループでの6項目の比較では、ハンガリーの男子のAMVに有意な差がみられなかったが、日本男子の場合は、項目間には頼著な差がみられた。日本とハンガリー男子の両方において、APVで有意な差を示した項目ペアの数は増加した。両グループでは、SDが身長-座高、下肢長-上肢長、肩幅-腰幅のペアで有意ではなく、これにハンガリー男子の座高-肩幅、座高-腰幅のペアが加つた。
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Research Products
(1 results)