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2004 Fiscal Year Annual Research Report

イネにおける耐病性と細胞死のシグナル伝達

Research Project

Project/Area Number 04F04792
Research InstitutionNara Institute of Science and Technology

Principal Investigator

島本 功  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) MAISONNEUVE Sylvie Renee  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 外国人特別研究員
Keywordsイネ / 耐病性 / 細胞死
Research Abstract

植物の耐病性反応において細胞死はしばしば観察され、重要な反応であることはよく知られているが、その分子機構についてはほとんど分かっていない。そこで、耐病性反応における細胞死の意義と分子機構を理解するため、現在までによく研究されているイネ関口朝日変異体(Sekiguchi-lesion ; sl)の解析を行なった。sl変異体では、いもち病菌などの感染により葉に疑似病斑を誘導する。この病斑形成に伴い、様々な抵抗性関連遺伝子の発現や抗菌性物質の蓄積が誘導される。したがって、SL遺伝子は抵抗性誘導のネガテイブレギュレーターとして機能していることが示唆される。
マップベースクローニング法により、SL遺伝子の絞込みを行なったところ、候補となる遺伝子を単離することができた。まず、候補遺伝子を用いてsl変異の相補実験を行なうため、候補遺伝子のcDNAを単離した。このcDNAをユビキチンプロモーターの下流に連結し、過剰発現させるためのコンストラクトを作成した。このコンストラクトをアグロバクテリウム法を用いて、sl変異体に導入した。現在、形質転換植物の作成中であり、これらの植物体を用いて候補遺伝子がSL遺伝子であるかどうかを確認する予定である。また、GSTやMBPなどのタグをSLタンパク質の部分配列と結合させたコンストラクトを作成した。大腸菌の系を用いて、タグをもつSLタンパク質を大量発現させ、抗体作成の抗原として使用する予定である。また、SLタンパク質の生化学的な機能解析を行なうため、全長のSLタンパク質を発現させるための実験系を構築中である。さらに、SL遺伝子の発現制御について解析しており、SL遺伝子の解析を通じて細胞死の誘導機構および抵抗性シグナルの伝達機構について明らかにしていく予定である。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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