2004 Fiscal Year Annual Research Report
ニホンザルとテナガザルの音声コミュニケーションに対する社会的影響について
Project/Area Number |
04F04803
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
正高 信男 京都大学, 霊長類研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEMASSON Alban 京都大学, 霊長類研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | ニホンザル / 音声コミュニケーション / 音声学習 / キャンベルズモンキー |
Research Abstract |
本年度は以下のことを行った。 1)調査、実験のための環境整備 平成16年11月30日に来日し、来年度からの円滑な研究遂行のための機材などのセットアップなどをおこなった。前年度までフランス、ケニアにおいて行っていたキャンベルズモンキーの音声研究を土台として、ニホンザルでも研究を行う予定である。 ニホンザルの音声に与える社会的影響を調査するために、霊長類研究所の放餌場に飼育されているグループを対象に、社会関係を把握した。おもに個体識別をおこない、サルの放餌場移動の履歴を調査して対象とするニホンザルを選定した。また同時に、野外録音するために機材を製作し、音声をコンピュータに取り込み音響分析できる環境を整えた。 2)キャンベルズモンキーの資料整理 来日前まで従事していた、キャンベルズモンキーの音声資料の整理と分析を行った。この分析結果とニホンザルと比較して、マカクザル類とグエノン類との音声コミュニケーションの違いを把握する。 予備的な結果として、ニホンザルに比較して、キャンベルズモンキーはより頑健な参照的機能を持った音声コミュニケーション体系を持っていることが示唆された。
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Research Products
(2 results)