2005 Fiscal Year Annual Research Report
オントロジー工学を用いた言語学習における文化差要因のモデル化と日本人のための英語学習支援システム
Project/Area Number |
04F04810
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ALLARD Daniele 大阪大学, 産業科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 言語習得 / コンピュータ支援言語学習(CALL) / オントロジー / 文化差 / 言語学習上の障害 / 言語間干渉 / 言語転移 |
Research Abstract |
-オントロジー工学を検討して,文化や言語に関するオントロジー構築の先例を調査する。調査結果を分析して,オントロジー工学を適用する際の注意事項を纏めた. -日本人が持つ英語学習の困難さを,表層的な言語差に依存する部分と文化差にも依存する部分とに分けて詳細に検討した。日本に来る前の研究(博士)、教師との議論、授業参観、英語と日本語で書いた論文などの検討も行った。 -文化差で説明できる困難さに関して更に詳細に分析した. -検討結果に基づいて,オントロジー工学を用いて相違点に潜む概念構造を分析して,その概念の組織化を行い,オントロジーを構築した. -日本人に英語を教えている教師にインタビューすることによって教師が持つ経験則的教授戦を収集した.そしてそれらがL1(日本語)を話す学習者が出会う困難さを回避するための有効性に関する考察を行った(3月と4月) -現在大阪大学で日本語の授業を受けており,それが研究の役に立った. -所属している研究室で非公式にではあるが英語の授業を行っており,日本人が英語を習得することの困難さを見分けることに役立った. -言語学習とCALL(コンピュータ支援言語学習)について学会とワークショップに参加した。そのおかげで研究と関係のある人的ネットワークが広がって来て、特に日本で勤めている英語教師と学者と知り合い,意見交換することができた。 -2005年で行ったJALT(全国語学教育学会)が主催する学会の進行諮問委員会のメンバーとして、私の研究と関係のある会議プログラムを検討した。 -2006年に行われる学会のAbstractを提出した。
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