2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04867
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
PINAK Miroslav 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門, 研究主幹
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KOTULIC Bunta J. 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門・放射線影響解析研究グループ, 外国人特別研究員
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Research Abstract |
a)一本鎖切断の構造ならびにエネルギー特性の決定 生物影響上重要な複雑損傷であるDNA二本鎖切断の修復機構について調べるための布石として、一本鎖切断の構造ならびにエネルギーの特徴について解析する研究を実施した。鎖切断が起った直後の切断末端が原子価を持ったままの状態、ならびに切断が起きてからしばらくしてOとOHが末端に結合し原子価が満たされた狂態をモデル化してシミュレーションを行った。原子価を持った状態においてはDNA切断末端の構造は壊れてDNAの外側に飛び出すが、原子価が満たされた状態においては2つの切断末端間に新たな水素結合が形成され、DNA鎖切断部分が安定化することが明らかになった。このとこから、DNA鎖切断が生じた直後は切断末端は不安定であるものの、水ラジカルと反応した後には比較的安定な状態が形成されることが示唆された。 b)8-oxo-dGTPによる置換型突然変異の生成機構の解明 Dpo4は新しいヌクレオチドを取り込みDNAプライマーを伸長するのに働くポリメラーゼであるが、dGTPのかわりに損傷した8-oxo-dGTPを間違って取込むと、相補的位置にアデニンが結合し結果として置換型突然変異を生じる。この際に、アンチ構造をした8-oxo-dGTPがシス構造に変換することが必要である。この構造変換が生じるメカニズムについて調べた結果、dGTPが酸化して8-oxo-dGTPに変化すると、アンチからシスへの自発的な構造変化がエネルギー的に起こり易くなることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Solvating, manipulating, damaging and repairing DNA in a computer.
Author(s)
BUNTA, J., DAHLBERG, M., ERIKSSON, L., KOROLEV, N., LAAKSONEN, A., LOHIKOSHI, R., LYUBARTSEV, A., PINAK, M., SCHYMAN, P.
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Journal Title