2005 Fiscal Year Annual Research Report
高品質食品創出のための調理加工中における食品中の機能成分の物理化学的変動に関する研究
Project/Area Number |
04F04875
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Research Institution | National Food Research Institute |
Principal Investigator |
五十部 誠一郎 独立行政法人食品総合研究所, 食品工学部, 室長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROY ROYMolay Kumar 独立行政法人食品総合研究所, 食品工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 食品機能性 / 調理加工 / バイオアッセイ / Cyclosporine A / Apoptosis / Necrosis |
Research Abstract |
昨年度は培養細胞を用いた調理加工を経た農産物成分(オニオンエキス)のバイオアッセイを実施するとともに、これらの培養細胞での挙動解明を行った。この成果については、今年度発表を行った。昨年度後半から検討を開始した農産物の加熱処理などでの機能性成分や活性の変化の評価については、15種類の野菜を選び予備評価を行い、、その上で、ほうれん草、小松菜、春菜、チンゲン菜、キャベツ、白菜の6種について、評価した。ガン細胞(HT-29)の生存に対する抑制活性を評価においては、100gの生野菜のアセトン抽出により、遊離フェノール成分を抽出し、次に結合型フェノール成分を抽出し、活性を評価し、さらに各野菜の搾汁液を加熱処理(50℃、75℃、102℃、各10,30分)し、上記のガン細胞を用いた抑制活性評価および抗酸化活性をDPPH法で評価した。 その結果、すべての野菜試料について、生のガン細胞抑制活性、坑酸化活性が加熱処理したものより高かった。加熱処理においては、50℃加熱などのマイルドな処理では、活性は80%以上残存していた。またそれぞれの処理試料の総ポリフェノール量はDPPH活性とは高い相関が認められたが、細胞抑制活性とはあまり相関が認められなかった。今後は、ボイル処理などに比べて活性が保持できる加熱方法の検討を行う予定である。 これらの成果は、論文として投稿を予定している他、以下の3つの国際会議で発表を行った。 1.34^<th> UJNR food and agriculture panel meeting(裾野市、2005.10,23-29) 2.微生物学教育のための日本・バングラデッシュ連携国際会議 (ダッカ、バングラデッシュ、2005.12.27) 3.医療ターゲットとしてのシグナル伝達系に関する細胞シグナル国際会議 (ルクセンブルク、2006,1,25,28)
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Research Products
(1 results)