2005 Fiscal Year Annual Research Report
僧職者たちの特異な社会的位置と僧職制度が近世村落社会の政治権威及び社会・文化的なシステムに及ぼした影響を探る。
Project/Area Number |
04F04906
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
JAMES C. Baxter 国際日本文化研究センター, 海外研究交流室, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VESEY Alexander Marshall 国際日本文化研究センター, 研究部, 外国人研究員
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Keywords | 近世 / 僧侶 / 地方史 / 仏教史 / 武蔵 / 社会史 |
Research Abstract |
平成17年度の研究成果は下記の通りである。 1.近世僧侶の社会的な地位に関する原稿においては引き続き原稿の内容をまとめ続けた。具体的なフィールドワークとしては総持寺の調査に参加し資料を入手。そして、日文研において以前から所持していた資料を分析、また日本史と近世仏教に対する最新発表も研究した。この活動により原稿の内容を再整理し全体の構造を完成した。これから各章の書き直しに入る。 2.いままでの研究の成果に基づき去年6月23日の日文研木曜セミナーで「近世における森林管理と出入りについて-在地寺院を中心に-」というテーマに関する講演をした。 3.去年7月29日、日文研の「Evening Seminar」に「Seeing the Forest for the Trees : Temples, Timber, and Truculence in Early Modern Japan」というテーマに関する講演をした。 4.平成17年春と夏の間に「近世森林管理と出入りを介して寺院と村落の関係-高尾山薬王院文書を中心に」と言う記事の原稿を完成した。これは平成18年四月十日に圭室文雄氏編集の吉川弘文館社出版書籍『日本人の宗教と庶民信仰』に出る。 5.地方史学のプロジェックトに関して埼玉県教育局生涯学習部生涯学習文化財課のご協力で研究用のアンケートのため、宛先郷土史機関名簿表とアンケート内容をまとめ、平成18年度に完成予定になる。 6.平成17年9月29日大阪市立大学院文学研究科都市文化センターが開催した「The Horizon and Focus in Urban Cultural Theory」学界に発表し、その後平成18年2月の『Compilation of Papers and Seminar Proceedings』に「Early Modern Japanese Urban Society and Competition between Religious Groups」を出版した。 7.大阪府池田市内の逸翁美術館で「外国人の目から見る日本人の宗教心」というテーマに関する講演をした。
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