2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04911
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高木 英行 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KAMALINA Raffi 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | MEMS / インタラクティブ進化計算 / 対話型進化計算 / 回路設計 / 試作 |
Research Abstract |
計画開始当初,4つの研究目標と5段階のスケジュールを立てた.現在第3目標を修了しようとしている段階である.これまでの12ヶ月で,4編の国際会議論文と1編の国内講演論文を発表した. マイクロマシン(MEMS)設計のためのインタラクティブ進化計算(IEC)に新しいアルゴリズムを導入して性能向上を図った.13人の被験者実験の結果,IECをMEMS共振器設計に使った設計手法は,IECを使わなかった従来手法に比べ,統計的に有意な性能向上が見られた. さらに設計ツールとして性能向上を図るため,知能情報技術を組み込み,評価した.ファジィシステムを導入してIECユーザの評価特性を予測させるシステムを構築した結果,ユーザの評価値を平均で77%予測するよう学習できた.これは,予測器なしのIECに比べ,予測器付IECはユーザの操作回数を51%まで削減することに相当し,疲労軽減問題に大きく寄与することができた. 現在は,研究計画におけるIEC設計ツール化に着手している.本設計ツールは,マニュアル設計と自動設計のバランスを考慮し,設計者にとって汎用的にかつ柔軟に使えることを狙っている.複雑なジャイロのMEMS設計にテスト使用し,有効性を検証している. Dr.Kamalianは2005年11月に名古屋で開催された2005 IEEE International Symposium on Micro-NanoMechatronics and Human Scienceで最優秀論文賞を受賞した.
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