2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04911
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高木 英行 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KAMALIAN Raffi 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | MEMS / インタラクティブ進化計算 / 対話型進化計算 / 回路設計 / 試作 |
Research Abstract |
来日(H16年11月29日)以降の4ヶ月に以下の研究を行った. PhD研究で行ったMEMS(マイクロ電子機械系,マイクロマシン)開発環境を移植し,高木研究室でのこれまでのインタラクティブ進化計算(IEC)の研究知見を組み込んだMEMS設計用IEC研究環境を構築し,2年間のポストドク研究開発環境を整備した.(研究実施計画目標の(1)) この研究環境を利用し,試作MEMSの出力に対するテスト-フィードバック手法を用いた研究を進展させ,IEEE SMC2005に投稿した.設計したMEMSをシミュレーションした場合と実際に試作した時では条件が完全に一致しないため,試作品の特性を計測してみると予測した性能とかなりかけ離れることがある.そこで,これまでの特性研究から得られた知見を用い,試作MEMSの実特性がシミュレーション予測特性に同じようになるよう(すなわち最適になるよう),遺伝的アルゴリズム(GA)設計の目標と制約設定を4種類用意し評価した.統計的検定の結果,改良GAを用いることによって設計品質が有意に向上することを確認した.すなわち,提案手法によってシミュレーション予測したMEMSの特性と実際に試作したMEMSの特性との誤差を顕著に減らすことができる設計であることを確認した.(研究実施計画目標の(2)) 対外活動として,香川大を訪問し回路設計について議論した.次にシャープ研究所(天理,千葉)において,本研究についての説明を行い,シャープのMEMSとIC設計に本手法を利用する可能性について議論した.また,三菱プレシジョンにおいては,商用・宇宙応用の新しい慣性センサに対する本研究の応用可能性について議論した.またキャノンでも本研究を含むIECベースの設計について技術講演を行い,意見交換を行った.3月18日には中国汕頭大学において本研究に関する招待講演を行い,その後,中国廈門大学におけるMEMS研究所を訪問する予定である.
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