2004 Fiscal Year Annual Research Report
インドの商業流浪民のコミュニティ生成に関する人類学的研究
Project/Area Number |
04J00140
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
岩谷 彩子 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 商業移動民 / インド / 行商 / ジプシー / 夢 / 想起 / 空間 / 信仰 |
Research Abstract |
2004年8月に1ヶ月間、インドとマレーシアで商業流浪民ヴァギリの経済活動と、インド、タミル・ナードゥ州の政治・宗教変容に関するフィールド・ワークと資料収集を行った。 2004年10月には、『見世物』第3号(2005年刊行予定)のための論文、「行商にみられる信頼関係の多層性-南インドの商業移動民ヴァギリの事例より」を投稿した。2004年12月に刊行された『文化人類学文献事典』で、3冊の文献を紹介した(研究発表参照)。2004年12月には、2005年9月より国立民族学博物館にて開催される展示の図録(『インド・ファッションの新世紀』)のために、ジプシーをとりまくファッション環境に関する記事を執筆した。 2005年1月7日には、同志社大学、社会的共通資本研究センター・ワークショップ(宇沢弘文代表)にて、「行商を支える信用と信心-インドの商業移動民の事例より」というタイトルで研究報告を行った。また2月19日には早稲田大学、「想起とコミュニケーション」研究会(高木光太郎代表)にて、「語られない死と語られる夢-インドの移動民ヴァギリの事例より」というタイトルで研究報告を行った。この発表の際、研究会出席者から寄せられたコメントを反映させた内容の研究報告を、3月4日、代々木・オリンピック記念青少年センターにて行われた、第1回ジプシー・シンポジウム(増永哲男代表)にて行った。 2005年3月1日には、『社会空間の人類学』(西井涼子・田辺繁治編・著、2005年刊行予定)所収の「夢が連鎖する空間と主体の生成-南インドの移動民が神の夢を語るとき」の原稿を出版社へ提出した。 2005年3月31日には、博士論文、「他者を受け入れる技法-南インドの商業移動民社会の持続と変容」を、京都大学大学院、人間・環境学研究科へ提出した。
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Research Products
(6 results)