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2005 Fiscal Year Annual Research Report

硬X線による大マゼラン雲内の宇宙線加速源の探査とその系統的研究

Research Project

Project/Area Number 04J01119
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

中嶋 大  京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)

KeywordsX線 / X線天文衛星 / すざく / X線CCD / XIS / 電荷注入
Research Abstract

1.本研究目的の一つである、日本のX線天文衛星「すざく」(打ち上げ前の呼称はAstro-e2)搭載X線CCDカメラ(XIS)の軌道上較正、及び地上ソフトウェアの開発。
(1)X線CCDは地球周回軌道において宇宙線被曝により結晶の格子欠陥が増大する。
このため電荷転送効率が落ち、ゲイン・エネルギー分解能といった性能が劣化していく。
重要な事はこれらの劣化状況を正確に把握し、その較正データベースを公開する事とその劣化スピードをできるだけ抑える事である。
前者については、XISに取り付けている較正線源(55Fe)のスペクトルピークの波高値を性格に測定し、較正データベースに反映させた。後者については、衛星搭載X線CCDとしては世界初の機能である電荷注入機能を運用し、転送列毎の電荷損失量を測定してこれまでにない詳細な電荷補正をする事に成功した。
(2)XISで受かったイベントの波高値は、地上のソフトウェアを通して初めてエネルギーに対応した値に変換される。この波高値を変換するソフトウェアの開発を行い完成させた。また、得られた検出器のスペクトルから天体のスペクトルに変換するためには検出器の応答関数行列をかける必要がある。この応答関数を生成するソフトウェアの開発を行い完成させた。
2.大マゼラン雲内のスーパーバブルN44のデータ解析と国際研究会での発表。
欧州のX線天文衛星XMM-Newtonに観測提案していたスーパーバブルN44の観測が採択され2004年10月に観測された。このスーパーバブルのメインシェルの解析を行い、スーパーバブルとしては高温ガスの温度が最も高く、またシェル内部での高温ガス温度の場所依存性がある事を発見した。この発見はN44のメインシェルが複数の超新星爆発によって起きている事を示唆する強い証拠である。この結果を国際研究会「The X-ray Universe 2005」において口頭発表した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] The ground calibration of X-ray CCD cameras (XIS) with front-illuminated chips onboard Astro-E22005

    • Author(s)
      Hiroshi, Nakajima
    • Journal Title

      Nuclear Instrument & Methods in physics research Section A 541・1-2

      Pages: 365-384

  • [Journal Article] X-ray imaging spectrometers (XIS) of Astro-E22005

    • Author(s)
      Hironori, Matsumoto
    • Journal Title

      Nuclear Instrument & Methods in physics research Section A 541・1-2

      Pages: 357-364

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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