2006 Fiscal Year Annual Research Report
プロモーターは転写後にRNAが識別される過程にどのように関わっているのか
Project/Area Number |
04J01234
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福家 浩之 京都大学, ウィルス研究所, 特別研究員(DC1)
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Keywords | RNA / 核・細胞質間輸送 / 転写反応 / プロモーター / 3'末端形成反応 / アフリカツメガエル卵母細胞 |
Research Abstract |
前年度に引き続いて、RNAの3'末端形成反応によってそのRNAの核外輸送が受ける影響を明らかにするために研究を行ってきた。 その結果、3'末端にpoly(A)の付加を受けたRNAは、その他にmRNAとしての特徴を持たない場合でも、mRNA型の核外輸送を示すことが確かめられた。 次に、この現象の分子メカニズムを明らかにするための実験を行った。分子メカニズムとしては、(1)poly(A)の長さがRNAの長さに寄与し、mRNAとして認識されることにつながっている(2)poly(A)付加の際に、mRNAを特徴づけるタンパク質因子がRNAと結合する(3)poly(A)は、その長さに関わらず、mRNAの特徴として認識されるなどの可能性が考えられる。種々の実験の結果、(3)の可能性を否定することを示す結果が得られたが、現在利用している実験系では、さらなる分子メカニズムの完全な解明を行うのは困難であると思われた。 現在、poly(A)付加を受けたRNAに結合するタンパク質因子を同定するために、免疫沈降実験を行っている。この実験により、分子メカニズムの概要を明らかにすることができると期待される。免疫沈降実験の結果を得られた後は、可及的速やかに国際雑誌に投稿する予定である。
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