2005 Fiscal Year Annual Research Report
発生・生体維持における膜蛋白質メルトリンβ/ADAM19のリガンド産生機構の解明
Project/Area Number |
04J01256
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横関 智一 京都大学, 大学院・医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ADAM19 / メルトリンベータ / グリア増殖因子 / エクトドメインシェディング |
Research Abstract |
今年度は、まず、グリア増殖因子の認識、切断、その可溶性リガンド産生の一連の過程の解析のため、グリア増殖因子のN末端、C末端の片方もしくは、両方に蛍光蛋白質をつないだ融合蛋白質の作成および最適化を行い、グリア増殖因子の細胞内での分布を観察した。さらにグリア増殖因子の切断過程を詳細に解析するために、蛍光相関分光法(Fluorescence Correlation Spectroscopy ; FCS)を用いた測定を行った。蛍光相関分光法とは、目的分子の運動を蛍光顕微鏡を用いて解析することで、その分子が解離や、他の分子と相互作用をしているかを生きた細胞で測定することのできる手法である。つまり、グリア増殖因子の切断が、より詳細に、より定量的に、よりオルガネラ特異的に観察ができる。上記、蛍光相関分光法を使うために、融合蛋白質の最適化、薬剤や温度ブロックという手法による目的分子の局在のコントロールの検討を行い最適化を行った。結果、グリア増殖因子が従来の定説である細胞表面ではなく、ゴルジ体にて切断をされている可能性が示唆された。 今後は、さらに、最適化した融合蛋白質の部位特異的、時期特異的な発現をさせるために、Cre-loxPシステムを用いたトランスジェニックマウスの作成を行う予定である。
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