2006 Fiscal Year Annual Research Report
動原体に普遍的なタンパク質Mis12の均等染色体分配における必須機能の解明
Project/Area Number |
04J01291
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清光 智美 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 動原体 / Mis12複合体 / スピンドルチェックポイント |
Research Abstract |
CENP-Aのセントロメア局在に必須な分裂酵母セントロメアタンパク質Mis18のヒトホモログhMis18の細胞内局在および、CENP-Aとの局在依存性を調べた。hMis18は分裂酵母同様、M期中期に動原体に局在せず、M期終期以降にセントロメア領域に局在することを見いだした。また、CENP-A RNAiではhMis18はセントロメアに局在したことから、ヒトhMis18がCENP-Aには依存せず局在することを示した。以上の内容はDevelopmental Cell誌に公表した。 CENP-Aとは異なる経路で動原体構築、機能に必須な動原体タンパク質hMis12について、M期に物理的に相互作用する因子を質量分析により明らかにした。c20orf172,DC8,PMF1,AF15q14,HEC1,Nuf2,Spc25,Spc24,Bub1,BubR1,Bub3のcDNAをクローニングし、yeast two hybridによりこれらのタンパク質がどのように直接相互作用しうるか検討した。Bub1,BubR1がN末保存領域にあるTPR motifを介して、AF15q14と直接相互作用することを明らかにした。またTPR motifに変異を導入したBub1,BubR1ではBub1 RNAi, BubR1 RNAiの表現型を相補できないことを明らかにした。in vivoにおいてBub1,BubR1とAF15q14の相互作用がそれらの機能発現に必要であることが示唆された。Y2Hによる相互作用MAPとRNAiを用いた局在依存性の解析からhMis12はAF15q14を介してBub1/BubR1を動原体に局在させることが示唆された。以上の内容は現在投稿準備中である。
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Research Products
(1 results)