2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J01300
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 綾 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 核小体 / Obg / リボソーム / リボソーマルタンパク質 / rRNA / 大腸菌 / Hela細胞 / 細胞周期 |
Research Abstract |
1.Obgタンパク質(ObgE)の大腸菌における機能解析 (1)ObgEが特定のリボソーマルタンパク質と相互作用すること、GTP結合時に16S,23S rRNAと共沈殿することを明らかにした。 (2)ObgE温度感受性変異体から単離したリボソームフラクションにおいて、特定のリボソーマルタンパク質のタンパク量の減少(S1,S14,S21,L10)、翻訳後修飾の異常(S6,S18)、rRNAプロセシング異常、70Sリボソーム量の減少が見られることを明らかにした。上記の観察より、ObgEタンパク質は、リボソーム構築のシャペロン、もしくはtrans-acting factorとして機能していることが強く示唆された。(発表論文参照) 2.Obgタンパク質(ObgH1 and ObgH2)の真核生物における機能解析 (1)2つのhuman Obg homologue遺伝子(以降ObgH1,ObgH2と呼ぶ)をクローニングし、そのGFP融合ObgH1,ObgH2を発現するHela細胞株を確立した。その結果、GFP-ObgH1は核膜へ局在し、ObgH2は、核小体へ局在することを明らかにした。このGFP-ObgH1の核膜局在がGFPによるartifactかどうかは現在解析中である。 (2)anti-ObgE抗体が、ObgH2を認識することを明らかにし、核小体コンパートメントのマーカータンパク質(anti-Fibrillarin : DFC marker、anti-B23:GC marker)との共染色を行った結果、ObgH2は、間期においてDFCコンパートメントに局在することを明らかにした。 (3)細胞周期を追ってObgH2の局在を調べ、分裂期前期から終期にかけては染色体表面に広く分布し、細胞質分裂時に核小体が再形成される際、核小体への局在へ戻ることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)