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2004 Fiscal Year Annual Research Report

3次元多様体、特に3次元空間内の結び目や絡み目の幾何的及び代数的研究

Research Project

Project/Area Number 04J01594
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

塚本 達也  早稲田大学, 理工学部, 特別研究員(PD)

Keywords位相幾何学 / 結び目理論
Research Abstract

3次元空間内の任意の結び目は閉ブレイド表示を持つ.閉ブレイドは結び目を研究する上で最も基本的かつ重要であるが,それだけではなく,標準的接触構造を持つ3次元空間内の横断的結び目と密接な関係を持つ.私が取り組んでいる横断的結び目の分類問題についても例外ではなく,閉ブレイドの単純化の問題の解決は分類問題解決にあたって必須である.この問題は任意に与えられた閉ブレイド表示を,ブレイド指数を上げることなく,最小のブレイド指数をもつブレイド表示まで変形させることを扱う問題である.
しかしながらこの問題も横断的結び目の分類問題同様,ごく限られた類についてしか解決されていない,今年度は擬アノソフ型の閉3ブレイドについてこの単純化問題に取り組み,これまでに使われた手法を拡張することでいくつかの部分解を得るに至った.
具体的には以下のようになる.
閉ブレイドの研究に際しては,3次元空間の$z$-軸を共有する半平面による葉層構造を考え,その葉達と閉ブレイドが張る曲面との交差を解析するという手法が有効である.ここで,擬アノソフ型の閉3ブレイドについては分岐曲面を扱うのが本質であるが,これまでに知られているのは円盤や輪環面といった2次元多様体に限られていた.そこで上記の手法を分岐曲面にも有効であるよう拡張・整備した.また,対応する分岐曲面の変形が有効であるような曲面上の交差に対する変形も多数発見し,部分解を得るに至った.この方針で研究を続けることで全面的な解決が得られると確信している.

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] A criterion for almost alternating links to be non-splittable2004

    • Author(s)
      Tatsuya Tsukamoto
    • Journal Title

      Mathematical Proceedings of the Cambridge Philosophical Society 137

      Pages: 109-133

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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