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2004 Fiscal Year Annual Research Report

TGF-βファミリー特異的阻害分子の開発

Research Project

Project/Area Number 04J02470
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

中谷 直史  徳島大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)

KeywordsFollistatin / FLRG / Myostatin
Research Abstract

研究目的
筋肉の増強作用を持つ物質の開発は、筋肉ジストロフィーをはじめとする先天性の筋肉疾患の治療を考える上で非常に重要である。MyostatinはTGFβスーパーファミリーの一員で、生体内において筋肉の量を負に調節する因子と考えられている。Myostatinの作用を制御することで筋力を増強させ、多くの筋疾患の治療に応用することを目的とする。現在Myostatinの阻害物質として明らかになっているのは、Follistatin(FS)、FLRG(follistatin-related gene)、Myostatin propeptideである。このうち、FSに注目し、サイトカインとの結合性を変化させるプロテオミクス創薬の手法を用いて、Myostatin特異的阻害分子を開発し、臨床応用を目的とした基礎的研究を行う。
研究方法
FSを改変した分子を創製し、Myostatin特異的阻害分子を作製した。次にFS改変分子を骨格筋特異的に過剰発現するマウスを作製し、in vivoでの作用を分子生物学的、筋組織病理学的に解析を行った。さらに、筋ジストロフィーマウスであるmdxマウスとの交配実験を行った。
研究成果
FS分子の蛋白質ドメイン構造を改変することで、FSが本来持つActivin阻害効果を持たない、Myostatinのみを特異的に阻害するFSキメラ1分子を作製する事に成功した。このFSキメラ1過剰発現マウスにおいては、明らかな筋肥大を示し、加えて、運動機能の増加や、脂肪組織の減少が確認された。非常に興味深いことに、このFSキメラ1過剰発現マウスとmdxマウスの交配実験の結果から、FSキメラ1の発現により筋繊維の崩壊が緩和することが明らかになった。以上の結果より、作製したFSキメラ1分子は先天性の筋疾患治療薬として有効であると考えられる。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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