2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J02972
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Research Institution | Tohoku University |
Research Fellow |
遠藤 久 東北大学, 流体科学研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | 知的可視化 / 非破壊評価 / 渦電流探傷 / 欠損探査 / 欠損認識 / 電磁界解析 / 画像解析 |
Research Abstract |
平成16年度で実施した内容である渦電流探傷イメージングデバイスのハードウェア評価と平行して、平成17年度の本研究では、1.各種欠陥試験体に対する渦電流探傷試験実施と画像データの収集、2.渦電流探傷試験画像データに対する画像ベクトル演算の検討を行った。平成17年度前半は東北大学・高木研究室所有のステンレス鋼試験体、貸与いただいたニッケル基合金試験体を用い、後半より欠陥発生過程の振る舞いに関する可視化手法の開発のために、新たな被測定試験体を作製した。 1.各種欠陥試験体に対する渦電流探傷試験実施と画像データの収集 ステンレス鋼板に人工スリットを施した試験体、疲労き裂を付与した試験体、応力腐食割れを付与した試験体に対してソレノイドコイルから成る渦電流プローブで2次元的にスキャンし、渦電流プローブ出力を画像化したデータを周波数、コイルサイズを変えて収集した。また、加圧水型原子力発電プラント原子炉圧力容器上蓋出口管台を模擬するニッケル基合金異種金属溶接部の応力腐食割れ試験体を計測させていただき、画像データベースとして追加した。また、欠陥発生過程の振る舞いに関する可視化手法の開発のために、新たなに0.1〜25mmのドリルホール試験体を作製し、き裂進展深さと渦電流探傷信号強度を調査し、周波数可変方式でき裂進展モニタリングの高度化が期待できる成果が得られた。 2.渦電流探傷試験画像データに対する画像ベクトル演算 まず、第1項で得られた人工スリット試験体に対して検討した。1励磁1検出の渦電流プローブは、その配列で傷方向に対する指向性があるのを利用して、プローブを測定面に対して90度回転させて計測したデータを組み合わせて、ベクトルECTイメージングソフトウェアを製作した。スリットが近接する場合、渦電流信号がたたみこまれる問題を解決しなければならないという課題があがった。
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Research Products
(5 results)