2004 Fiscal Year Annual Research Report
北西太平洋海域におけるクロマグロの初期生態と資源加入機構
Project/Area Number |
04J03810
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Research Institution | Fisheries Research Agency |
Research Fellow |
田中 庸介 独立行政法人水産総合研究センター, 海洋水産研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | クロマグロ / 初期生態 / 加入機構 / 成長 / 耳右 |
Research Abstract |
1998〜2002年に収集されたクロマグロ当歳魚の耳石微細輪紋を解析し、日本周辺に来遊するクロマグロ当歳魚のふ化日と成長について明らかにした。その結果は、11月27日に福井県立大学で開催された稚魚研究会においで発表(口頭)した。 2004年5月10日から6月10日に遠洋水研所属調査船「俊鷹丸」に乗船し、沖縄周辺海域にて多数のクロマグロ仔魚を採集した。それらの耳石微細輪紋について解析し、クロマグロ仔魚のふ化日と成長に関するデータを収集した。この結果については平成17年度日本水産学会大会で発表する予定とともに、投稿すべく論文を作成中である。 2004年9月2日から9月30日に従来生態情報が不明であった日本海におけるクロマグロ幼稚魚の生態を明らかにするため、採集調査を行った。合計108尾のクロマグロ幼稚魚を採集した。これらについては現在耳右微細輪紋の解析を行っている。これらのふ化日や成長に関するデータを取りまとめ、Fisheries Scienceに投稿する予定である。 沖縄周辺で生まれたクロマグロは尾叉長20cm前後で蓄養用種苗として漁獲される。これらのサイズのクロマグロ幼魚を高知、長崎にて収集した。それらの耳石分析データと上述の沖縄周辺海域で採集されたクロマグロ仔魚のデータを比較し、生活史初期における生残機構の検討を行った。これらの結果については、スペインで開催される国際学会「第29回Larval fish conference」にて発表(口頭)する予定である。
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