2006 Fiscal Year Annual Research Report
北西太平洋海域におけるクロマグロの初期生態と資源加入機構
Project/Area Number |
04J03810
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Research Institution | Fisheries Research Agency |
Research Fellow |
田中 庸介 独立行政法人水産総合研究センター, 遠洋水産研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | クロマグロ / 初期生態 / 耳石 / 核酸比 / 初期減耗 |
Research Abstract |
2004年に日本海におけるクロマグロ幼稚魚調査結果および耳石輪紋解析結果を取りまとめ,Fisheries Science誌に投稿し,受理された。現在印刷中である。 2006年5月-7月にかけてクロマグロ仔魚の飢餓耐性実験を,(独)水産総合研究センター奄美栽培漁業センターにて行った。これらの実験で得られた標本について核酸比分析を行い,クロマグロ仔魚の飢餓状態を表す指標値を得ることが出来た.2004年,2005年に北西太平洋海域で採集された天然仔魚のデータと比較することにより,クロマグロ天然仔魚の栄養状態の評価を行った。その結果,クロマグロ仔魚の栄養状態は生息海域における餌密度に影響を受けることが明らかとなった. これらの結果について,Kinki University COE International Symposium "Ecology and Aquaculture of Bluefin tuna",稚魚研究会,平成18年度日本水産学会春季大会で発表した。また,投稿論文として取りまとめ,Journal of Experimental Marine Biology and Ecology誌に投稿した。 クロマグロの加入量変動と成長との関係を調べるために,高知および長崎にてクロマグロ稚魚(約20cm)の標本を収集し,これらの耳石微細輪紋解析を行った。今後過去7年間にわたり採集したクロマグロ幼稚魚の耳石輪紋解析結果を取りまとめていく予定である。
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Research Products
(5 results)