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2004 Fiscal Year Annual Research Report

バーチャルリアリティシステムを活用した都市内地下道路の走行安全性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04J04447
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

平田 輝満  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC2)

Keywords都市内地下道路 / 走行安全性 / 覚醒水準 / ドライビングシミュレータ / 交通安全
Research Abstract

Fixed-base型のドライビングシミュレータ(DS)を活用し都市内地下道路における覚醒水準低下の可能性を明らかにした先行研究をうけ,区間途中に存在する分合流部位置情報を音声で提供するシステムによる覚醒水準維持の効果を分析した.運転者の覚醒水準は瞬き頻度により計測した.その結果,情報提供がない場合には統計的に有意に覚醒水準が低下しているが,情報提供がある場合には統計的に有意な低下は認められず,情報提供によって高い覚醒水準が維持できる可能性を示唆することが出来た.
続いて,先行研究で使用したFixed-base型DSの狭い可視範囲と体感加速度模擬がないといった欠点を解消するため,新たに,従来にはないコンセプトでMotion-base型DS(MOVIC-T4)の開発を行った.MOVIC-T4では,ヘッドマウントディスプレイと頭部トラッキングセンサーを組み合わせることで360度視野角を達成し,運転時の体感加速度を小型の2自由度モーションベースで再現した.併せて,より信頼性が高く,時間分解能の高い覚醒水準指標である皮膚電位水準のリアルタイム計測装置の開発も行った.
開発したMOVIC-T4の基本性能を検証するために,実道走行データとの比較を行った.走行実験はアクアライントンネル部で行った.MOVIC-T4と実道の両走行データを統計的に比較した結果,走行速度には差はなく,車間距離に関してはMOVIC-T4で若干過大評価を行う傾向にあるが,その差は小さい.また制動挙動に関してはMOVIC-T4で過大に減速度が生じる傾向にあり,走行安全性分析で得られる結果の解釈時に注意する必要があることを明らかにした.生体反応データの変動に関しては,その絶対値に若干の差はあるものの,変動の傾向には有意な差は認められなかったことから,条件間の相対比較には問題なく使用可能であることを明らかにした.

  • Research Products

    (4 results)

All 2005 2004

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] An analysis of driver's awareness level and support system while driving in long urban expressway tunnel2005

    • Author(s)
      Terumitsu HIRATA, Tetsuo YAI
    • Journal Title

      Transportation Research Board Annual Meeting Vol.84(CD-ROM)

  • [Journal Article] Development and Calibration of a Versatile Driving Simulation System "MOVIC-T4" for Underground Urban Expressway Traffic Safety Analysis2005

    • Author(s)
      Terumitsu HIRATA, Tetsuo YAI, Tsuyoshi TAKAGAWA
    • Journal Title

      Transportation Research Board Annual Meeting Vol.84(CD-ROM)

  • [Journal Article] ドライビングシミュレーションシステムMovic-T4の開発とパフォーマンス評価2004

    • Author(s)
      平田輝満, 山口晋弘, 屋井鉄雄, 高川剛
    • Journal Title

      交通工学研究発表会論文報告集 Vol.24

      Pages: 17-20

  • [Journal Article] 小型可動式ドライビングシミュレーションシステムMOVIC-T4の開発2004

    • Author(s)
      平田輝満, 山口晋弘, 屋井鉄雄, 高川剛
    • Journal Title

      土木計画学研究・講演集 Vol.29(CD-ROM)

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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