2004 Fiscal Year Annual Research Report
細胞接着様ドメインをもつ新規膜7回貫通型分子Ig-Heptaの機能解析
Project/Area Number |
04J04684
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
福澤 拓 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | GPCR / Processing / Furin |
Research Abstract |
・Ig-Hepta欠損マウスの作成 Ig-Hepta欠損マウスを作成するため,ターゲティングベクターのES細胞への導入を行った。その結果,相同組換えの起こった細胞株の取得に成功した。現在,これらの細胞株をES受精卵に移植しキメラマウスを作成している段階である。今後,ホモ欠損マウスの表現型の解析から,Ig-Heptaの生体内での機能や病態との関わりを探る。 ・Ig-Hepta EGF2領域の局在の決定およびプロセッシング酵素の同定 Ig-Heptaは翻訳後,3度のプロセッシングにより切断される。プロセッシング後,最もN末側に位置する領域は2つのEGF2ドメインを含む。今回,furinを欠失した細胞株LoVoを用いた実験から,EGF2領域がfurinによって切断されることを確認した。また,培養細胞を用いた細胞膜表面のビオチン化実験から,EGF2領域は細胞膜上に局在していることを明らかにした。これらの結果は,Ig-Heptaの一部が細胞膜上で,生理活性をもつ蛋白質として働いている可能性を示唆しており,Ig-Heptaの活性化機構を解明する上で大きな手がかりとなる。 これらの内容は,2004年5月,東京で開催された第1回GPCR研究会および同年6月,アメリカ・ボストンで開催された国際学会(International Union for Biochemistry and Molecular Biology 8th Congress)で申請者によって発表された。またこの内容は,日本薬理学雑誌(2004年,124巻,4号)に掲載された。
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Research Products
(1 results)