2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J04686
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
水野 英美 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | エンドソーム / 脱ユビキチン化酵素 / 脱ユビキチン化 / ユビキチン化 / メンブレントラフィック / ユビキチン / 選別輸送 |
Research Abstract |
増殖因子により活性化された増殖因子受容体はエンドサイトーシスによって細胞内に取り込まれ、エンドソームを経由してリソソームへと運ばれ分解される。このダウンレギュレーションのプロセスは受容体からの過剰なシグナルを遮断するための重要な調節機構である。分解経路に選別される受容体はユビキチン化を受け、ユビキチン化を受けた受容体はHrs-STAM複合体、ESCRT複合体と呼ばれる一連の蛋白質複合体により認識される。Hrs-STAM複合体は脱ユビキチン化酵素UBPYと結合能を有するが、結合の意義やその機能は不明であった。本研究では上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)のダウンレギュレーションにおけるUBPYの機能について解析を行った。その結果、EGFRのリガンド依存的なユビキチン化レベルはUBPY過剰発現細胞において大幅に減少し、RNAi法によりUBPYをノックダウンした細胞で上昇した。精製したUBPYはユビキチン化EGFRをin vitroで脱ユビキチン化した。また、EGFRのダウンレギュレーションがUBPY過剰発現細胞では抑制され、UBPYノックダウン細胞では促進された。UBPYはエンドサイトーシスされたEGFRと細胞内で結合し、その結合にはHrs-STAM複合体が必要であった。さらに、UBPYの酵素活性部位変異体はHrs-STAM非依存的にエンドソームに局在し、EGFRと共局在した。以上のことから、UBPYはエンドソーム上でEGFRを脱ユビキチン化することにより、受容体のダウンレギュレーションを負に調節することが示された。
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Research Products
(1 results)